バイナリーオプションのマーチンゲールについて徹底解説
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バイナリーオプション経験者であれば、マーチンゲール手法について聞いたことがある方もたくさんいるのではないでしょうか。
マーチンゲールは成功すれば損失を一発で取り返せますので非常に魅力的な手法ではあります。
そのため、すでにこの手法をバイナリーオプションで試したことがあるという方もいるかもしれません。
しかし、バイナリーオプションをこれから始めようと考えている方やバイナリーオプション始めたての方は、この手法について知らない方の方が多いと思いますので今回はマーチンゲール手法について解説します。
また、この手法を知っている方の多くが間違った認識をしているとも言われていますので、その部分も踏まえて、徹底解説します。
マーチンゲールとは
まずはマーチンゲール手法についてしっかりと理解しておきましょう。
そもそもマーチンゲールという言葉にはどのような意味があるのでしょうか。
この記事のテーマに直結する適したマーチンゲールの意味としては、ギャンブルにおいての考え方や手法のことを意味します。
では具体的にどのような意味があるのかというと、ギャンブルや投資において負けてしまった時に、負けたときに投資額の2倍の金額を投資して行うことをマーチンゲールというのです。
しかし、このマーチンゲール手法は禁断とも呼べる手法として有名です。
負けたら投資額を倍掛けしなければいけいないというのがルールの為、1回でも勝てば全ての負けをチャラにすることが出来る半面、勝つまで投資額倍掛けルールでやらなければいけないため、ある程度の資金が必要になります。
無限の資金があればこの手法は必勝法と言えますが、無限の資金がある人は存在しませんので、資金を0にしてしまう可能性が圧倒的に高くなるのと同時に、メンタル面の負担もかなり大きくなります。
この手法は禁断の手法であることをまずは理解しておきましょう。
バイナリーオプションでマーチンゲールを利用するには
この手法をバイナリーオプションでやる場合どのように行えば良いのでしょうか。
負けたら投資額を2倍にしてエントリーするという方法で間違いはないのですが、バイナリーオプションの特徴を理解しておく必要があります。
まずこの手法を行う上で負けたら倍掛けを勝つまで行うのには条件があります。
1つは先ほど紹介した潤沢な資金です。そしてもう一つが、勝った時に払い戻されるペイアウト率です。
このペイアウト率が2.00倍以上でなければ、勝つまでずっとマーチンゲールをやっても意味がありません。
それは簡単な話でペイアウト率が2.00倍以上でなければ投資額が戻ってこなくなってしまうからです。
では、バイナリーオプションの場合はどうなのでしょうか。
スプレッドと呼ばれる特殊な取引方法を除き、多くのバイナリーオプション業者が払い戻し率を1.80倍程度にしています。
つまり通常のハイローという取引ではマーチンゲールを勝つまで続けられる条件であるペイアウト率2.00倍を満たしていないのです。
そのため、スプレッド取引以外の取引で、ただ単に「負けたら投資額を2倍にしてエントリーする」という本来の手法はバイナリーオプションにおいて通用しないと言えます。
マーチンゲールで利益を出す方法
ここでは、具体的にどのようなことを考えてバイナリーオプションでこの手法をしていけばいいのかについて詳しく解説していきます。
ひとつひとつチェックしていきましょう。
勝率はどれくらい必要か
まずは、払い戻し率に応じた損益分岐点を理解しておく必要があります。
損益分岐点とは、ある一定の勝率を超えなければ利益にならない最低限の勝率のことです。
マーチンゲールの勝率は資金に大きく左右されます。
そのため一概に勝率が何%あれば勝てるとは言い難いのです。
例えば資金が10万円の方であれば1000円の投資額、1.80倍のペイアウト率で負け続けたとすると以下の表のようになります。
取引回数 | 投資額 | 損益 | 残金 |
---|---|---|---|
1回目 | 1000円 | -1000円 | 99000円 |
2回目 | 2000円 | -3000円 | 97000円 |
3回目 | 4000円 | -7000円 | 93000円 |
4回目 | 8000円 | -15000円 | 85000円 |
5回目 | 16000円 | -31000円 | 69000円 |
6回目 | 32000円 | -63000円 | 37000円 |
7回目 | 64000円 | -127000円 | -27000円 |
上記表からも分かるように資金10万円の場合7回目の取引で残金はマイナスになってしまい取引はできなくなってしまいます。
つまり6回目の取引で勝つ必要がありますので資金10万円、投資額1000円、ペイアウト率1.80倍の場合に必要な最低勝率は約17%となります。
正直、マーチンゲールを活用すれば前述したように極めて低い勝率でも利益を出すことは可能です。
しかし、バイナリーオプションにおいては勝率を意識しても、分析を行っていても負けるときは負けます。
つまり連戦連敗というのは日常茶飯事なのです。
ですが、前述したとおりマーチンゲールは一度勝つだけでそれまでの損失をチャラにできる取引ですので多くの利用者が魅力を感じるのは当然です。
効率的な利益の出し方
ではマーチンゲールを利用すると決めたとき、どのような取引方法が最も効率的なのでしょうか。
すでにお気づきの方もいるかも知れませんが、それはペイアウト率2.00倍のスプレッドでマーチンゲールを行うことです。
ペイアウト率が2.00倍であれば損益のバランスが丁度よくなりますので資金を危険に晒すリスクを軽減できます。
そして、マーチンゲールのルールに則って取引を続けることです。
具体的にはどういうことかというとマーチンゲールは負けたときにのみ投資額を倍にしていきます。そのため利益の増加量は一定になります。
そのため、損失が出ていないにもかかわらず利益をより多く稼ぐために無闇に投資額を引き上げがちです。
そうしたときに損失が出てしまうと取り返すのに苦労してしまいます。
そうならないためにも、マーチンゲールのルールに則って取引をしていく必要があります。
多くの人が間違うマーチンゲールの注意点
最後にバイナリーオプションでマーチンゲール手法をやる際に、多くの人が間違ってしまうやってはいけないマーチンゲール手法を紹介します。
紹介する内容は誰もが一度は経験したことのあることであり、見落としがちな内容になっていますので、この手法を試そうと考えている方は、この章の内容をひとつひとつしっかりチェックして、間違った方法で行わないように気を付けましょう。
いきなり高額でエントリーしてしまう
よくあるのが、いきなり1回目から高額でエントリーしてしまうことです。
例えば5万円であれば、負けた場合、次は10万円投資する必要があります。
潤沢な資金で行っている利用者であれば、良いかもしれません。しかし、後述しますが、バイナリーオプション業者では、それぞれ最高投資額が決まっていますので、あまり高額からスタートしてしまうと2回に分けてエントリーする必要がありマーチンゲール手法が難しくなってしまいますので、投資額は最低金額から始めることをおすすめします。
バイナリーオプション業者によって投資額の最高額が設定されている
2つ目が最高投資額についてです。
これを知らずにいきなり高額でマーチンゲール手法をしようとすると出来なくなってしまいますので必ず使っている業者の最高投資額を調べておきましょう。
例を上げるとするならば、ハイローオーストラリアであれば、1回の最高投資額は、20万円です。
それ以上投資したい場合は連続でいくつかのエントリーしなければいけなくなるため、本来、入ろうと考えていたpipsでエントリー出来なくなってしまいますし、それぞれのエントリーがズレてしまい正確な取引ができなくなってしまいます。
なので必要な勝率に応じた回数で20万円以内に収まるように金額を設定する必要がありますので、20万円の範囲内に収まるような金額設定をしてください。
マーチンゲール手法を続けると冷静な判断が出来なくなる
禁断の手法と言われる理由はなにも資金面だけではありません。
もうひとつ禁断と呼ばれる理由があります。
それがメンタル面への負担が大きいことです。勝つまで投資額を倍にしていかなければいけないため、思っている以上に精神的負担が大きいです。
勝率25%のマーチンゲールをやったとして、4回以内に勝つことが出来れば良いですが、そのセットで勝つことが出来なかった場合、4回までに投資額全てを失ってしまいます。
しかもその4回分の負けを取り返すとなれば、それらを取り戻すまでにかなりの回数勝たなければいけなくなります。
例えば1,000円から始めて、4回すべて負けると4000円の損失になります。
そして勝てばリセットされるわけですから、1,000円の投資額でおよそ4回勝たなければ4回分の損失を埋めることが出来ません。
これは精神的負担がかなり大きいです。
おそらく途中でルールを無視してしまうでしょう。
ルールを無視してしまうような手法は資金を無くす可能性を高めることをしっかり理解しておきましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
マーチンゲール手法は一見すると良い手法のように思えるかもしれませんが、実はデメリットの方が多い手法でもあるのです。
正直、コツコツ稼いでいく方が効率的に利益を上げられます。
遊び感覚でバイナリーオプションを楽しむのであれば今回紹介した手法でも問題ありませんが、それならばカジノへ行ってルーレットなどのギャンブルを楽しんだ方が良いと思いますので、本気でバイナリーオプションで取引しようとお考えであればおすすめ出る手法でないことを覚えておいてください。
この他にももっと効率よく利益を出せて、損失を抑えられる手法はありますので、他の手法もチェックしてみてください。
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